安川電機、営業利益は7.9%減の予想 「下期から緩やかに回復」

Reuters

発行済 2020年10月09日 16:21

更新済 2020年10月09日 18:09

[東京 9日 ロイター] - 安川電機 (T:6506)は9日、2021年2月期の連結営業利益(国際会計基準)が前年比7.9%減の222億円になりそうだと発表した。需要動向は下期から緩やかに回復に向かうと想定している。リフィニティブがまとめたアナリスト予想の平均は217億円。

ACサーボ・コントローラー事業で半導体・電子部品市場の底堅い動きや、ロボット事業での自動車市場の緩やかな回復など、一部で明るい兆しがみられるとした。

会見した小笠原浩社長は、中国ではエネルギーや電気自動車(EV)・半導体関連で「積極的な動き」が見られると指摘。中国からの輸出は、「輸出先が動いていないので伸びが止まっている」としたが、「内需は拡大している」と述べた。

一方で、新型コロナウイルスの再拡大で移動制限が続く恐れがあることや、米中摩擦などで経済活動の本格回復には時間を要するとみている。

米政府による中国通信機器大手の華為技術(ファーウェイ)に対する規制強化の影響については、半導体製造装置メーカー向けのサーボがその少し前から「若干落ちた」とした。影響が続くかどうかは「様子を見ないとわからない」とするにとどめた。