米クアルコム、5G基地局など通信設備向け半導体に参入へ

Reuters

発行済 2020年10月21日 09:21

[20日 ロイター] - 米半導体大手クアルコム (O:QCOM)は20日、次世代通信規格「5G」の基地局など通信設備向けの半導体市場に参入する方針を明らかにした。同市場は欧州や中国勢のシェアが大きく、米大手の参入は初めてとなる。

クアルコムは、携帯電話と5G通信網をつなぐモデムチップを含め携帯電話向け半導体ではすでに最大手だ。

一方、5G基地局や、通信会社が購入するその他インフラの市場は、ノキア (HE:NOKIA)やエリクソン (ST:ERICb)のシェアが大きい他、米政府が制裁を導入する前は中国の華為技術(ファーウェイ)[HWT.UL]も有力だった。

クアルコムはこれらの企業に直接対抗する代わりに、5G基地局技術の変化に伴い、半導体サプライヤーになることを目指している。