サムスン、新型スマホを前倒し発売か ファーウェイを意識=関係筋

Reuters

発行済 2020年11月09日 12:25

[ソウル 9日 ロイター] - 韓国のサムスン電子 (KS:005930)が新型の旗艦スマートフォン「ギャラクシーS21」を市場予想よりも約1カ月早い1月下旬に発売する可能性があることが、事情に詳しい3人の関係筋の話で明らかになった。

中国通信機器最大手、華為技術(ファーウェイ)[HWT.UL]からシェアを奪うとともに米アップル (O:AAPL)をけん制する狙いがあるという。

ファーウェイは今年第2・四半期にサムスンからスマホ首位の座を奪ったが、米政府による輸出規制で半導体の調達に支障が出ており、第3・四半期にはサムスンがトップに返り咲いた。韓国の半導体業界幹部らは米大統領選に勝利したバイデン氏が輸出規制の緩和に動くと期待しているが、米政府の中国への強硬姿勢は維持されるとの見方もある。

関係筋によると、サムスンはギャラクシーS21を早ければ来年の1月下旬に発売するため準備を進めている。同社は先行機種の「S20」を今年3月上旬に発売していた。

同社はコメントを控えた。