エヌビディア、11─1月期はデータセンター部門の減収見込む 株価下落

Reuters

発行済 2020年11月19日 07:42

更新済 2020年11月19日 15:54

[18日 ロイター] - 米半導体大手エヌビディアは18日、第4・四半期(11─1月)について、市場予想を上回る売上高見通しを示した。ただ、同社幹部がデータセンター向け半導体について若干の減収になると予想したのを受け、株価は時間外取引で3%近く下落した。

全体の売上高見通しは48億ドルを中心に上下2%とした。リフィニティブのIBESデータの予想平均の44億2000万ドルを上回った。

同時に発表した第3・四半期のゲーム向け事業の売上高は37%増の22億7000万ドルと、ファクトセットがまとめた予想の20億6000万ドルを上回った。

コレット・クレス最高財務責任者(CFO)は「業界全体の供給能力の制約」を理由に、同社の最新のゲーム向け半導体の供給が需要に追いつくまでには数カ月かかる可能性があると指摘した。

データセンター向け事業の売上高は前年同期から2倍強増え、19億ドル。ファクトセットがまとめた予想は18億4000万ドルだった。

クレスCFOは電話会見で、第4・四半期にデータセンター部門の売上高が減少するとの見通しを示した。

第3・四半期の1株当たり利益は2.91ドルと、リフィニティブ・データのアナリスト予想(2.57ドル)を上回った。

同社のグラフィック用半導体は高性能ゲーム機だけでなく、画像認識など人工知能(AI)の分析スピードを上げるためにデータセンターで使われている。データセンター向けが好調なことから、エヌビディアは今年に入って時価総額でインテルを抜いた。