豪政府、ニュースサイト巡るグーグルの実験を批判

Reuters

発行済 2021年01月14日 19:51

[シドニー 14日 ロイター] - オーストラリアのフライデンバーグ財務相は14日、米アルファベット傘下のグーグルが、豪州のニュースサイトへのアクセスを制限する実験を進めていることについて、「オリジナルなコンテンツの表示をブロックするのではなく、オリジナルなコンテンツへの対価の支払いを重視すべきだ」と批判した。

グーグルは、豪州のニュースサイトが検索結果に表示されないとの報道を受けて、ニュースメディアに関する問題について実験を進めていることを認めた。

同社の広報担当は「豪州のグーグル・サーチの利用者の約1%を対象に、ニュース事業とグーグル・サーチが互いにどのような影響を及ぼしているかを測定するため、少数の実験を行っている」とし、2月初旬までに実験が終了するとの見通しを示した。

フライデンバーグ財務相は、これについて記者団に、コンテンツに対価を払うべきなのに、ユーザーに対しコンテンツを「ブロック」していると非難。

「デジタル大手(グーグルとフェイスブック)はオリジナルなコンテンツの表示をブロックするのではなく、オリジナルなコンテンツへの対価の支払いを重視すべきだ」と主張した。