ファーウェイ幹部の審理、トランプ氏介入との主張は無意味=カナダ

Reuters

発行済 2021年02月19日 14:53

[オタワ 18日 ロイター] - 中国の通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)の孟晩舟最高財務責任者(CFO)の米国への身柄引き渡しを巡り、カナダの司法長官は、トランプ前米大統領が本件に介入したという孟氏側の主張は、大統領退任後の現在ではもはや無意味だとの見解を示した。

米国は、孟氏がファーウェイとイランの取引についてHSBCに虚偽の説明をしたとして、銀行詐欺などの罪で同氏を起訴している。

孟氏が2018年12月にカナダの空港で逮捕された10日後、トランプ氏はロイターとのインタビューで、米国の安全保障や中国との通商協議にプラスになるなら、孟氏に対する米司法省の訴訟に介入すると述べた。

孟氏の弁護団はトランプ氏のこの発言について、身柄引き渡し審理の公平性を損なうものだと主張してきた。

カナダ司法省は、来月開かれる審理を前に文書を提出し、孟氏側のそうした議論は「無意味」だと主張。