フェイスブック、5億人超の情報流出で利用者に通知しない方針

Reuters

発行済 2021年04月08日 10:38

[7日 ロイター] - 米交流サイト(SNS)大手フェイスブックは、過去に流出した利用者5億3000万人以上の個人情報がインターネット上で最近閲覧可能になっていた問題について、当該の利用者に通知しておらず、通知する予定もないと、広報担当者が7日、明らかにした。

ビジネス・インサイダーは先週、利用者がプロフィールに登録した電話番号などの情報が、誰でも閲覧できるデータベースに公開されていると報じていた。フェイスブックは6日のブログへの投稿で、2019年9月以前に「悪意ある者たち」がフェイスブックの脆弱性を突いてプロフィールの登録情報を収集した際のデータだと説明していた。

広報担当者は、どの利用者に通知すべきかがはっきりせず、利用者が問題を直せるわけでもない上に情報はインターネットで閲覧できるため、通知を見送ることを決めたと説明。同社は、19年に問題が発覚した後、情報流出の抜け穴をふさいだとしていた。