米アップル、「スコープ3」排出量の情報開示義務化を提案

Reuters

発行済 2021年04月14日 07:37

[13日 ロイター] - 米アップルのリサ・ジャクソン副社長は13日、米証券取引委員会(SEC)が企業に求める温室効果ガス排出量の情報開示について、当該企業の取引先まで含めた幅広い範囲を対象にすべきだとの見解をツイッターに投稿した。

環境NGOセリーズのシニアプログラムディレクター、ビーナ・ラマニ氏は、温室効果ガス排出量の情報開示問題で、今回のアップルの提案は大手企業としてこれまでで最も具体的な対策だと評価している。

SECは先月、温室効果ガス排出量やその他気候変動関連事項の情報開示の在り方を巡り、企業から意見を募る方針を示していた。背景には、環境・社会・ガバナンス(ESG)を重視するファンドに投資家の資金が集まりつつある一方、肝心の企業側の開示基準が明確になっていないため、投資先の選別が難しいという事情がある。