グーグル、タイ王室反対派の個人データ削除 支持派が公開

Reuters

発行済 2021年06月29日 13:19

[シンガポール/バンコク 28日 ロイター] - 米アルファベット傘下のグーグルは28日、タイ王室支持派が王室反対派として非難している活動家の名前や住所のリストを含むグーグルマップ資料2件を削除した。

王室支持派の活動家、Songklod Chuenchoopol氏はロイターに対し、80人のボランティアと共にこのマップ資料を作成したと明らかにし、リストに入った全員を王室を侮辱したとして警察に告発するつもりだと述べた。

「ソーシャルメディアで侮辱的な内容を見つけたらマップに載せた」とし、人々にネット上で王室を批判しないよう促す狙いがあったと語った。

グーグルの広報担当者は電子メールで、問題は解決したとし、「利用者が制作したマイマップのコンテンツに関し、われわれは何が許容できるかについて明確なポリシーがある。ポリシー違反のマップは削除する」と説明した。

ロイターは問題となっているマップのうち1件を確認。500人近い名前と住所が含まれており、その多くは学生で、大学あるいは高校の制服を着ている写真もあった。閲覧数は35万を超えていた。