イスラエルのスパイウエア、記者や政府関係者の携帯ハッキング

Reuters

発行済 2021年07月19日 17:04

更新済 2021年07月20日 17:09

[ワシントン 18日 ロイター] - イスラエル企業が開発したスパイウエアが、ジャーナリストや政府高官、人権活動家らが所有するスマートフォン37台のハッキングに成功していたことが分かった。17報道機関が18日に発表した調査で明らかになった。

このうちの一つ、米紙ワシントン・ポストによると、イスラエルに拠点を置くNSOグループがライセンス供与するスパイウエア「ペガサス」が、2018年にトルコのサウジアラビア総領事館で殺害された同紙のコラムニスト、ジャマル・カショギ氏の死亡前後に、同氏と親交のあった女性2人の携帯電話向けに使用されていた。

また英紙ガーディアンは、NSOのスパイウエアの「広範かつ継続的な悪用」が明らかになったと指摘。このソフトをスマートフォンに感染させると、メッセージや写真、電子メールの抽出が可能になるほか、通話の録音や密かにマイクを起動させることができるとしている。