米、カスペルキーの調査強化 ロシアのサイバー攻撃警戒

Reuters

発行済 2022年05月10日 09:25

[ワシントン 9日 ロイター] - バイデン米政権は、2月にウクライナ侵攻を開始したロシアからサイバー攻撃を仕掛けられる懸念が強まったことを受け、国家安全保障の観点からロシアの情報セキュリティ―大手「カスペルスキー研究所」に対する調査を強化した。事情に詳しい関係者3人が明らかにした。

ロシア政府がカスペルスキーのウイルス対策ソフトウエアを介して米国内のコンピューターから機密情報を盗み出したり改ざんするリスクが問題視されており、連邦政府の契約業者や、送電網など重要インフラの運営会社のネットワーク侵入を強く警戒しているという。

米規制当局は既に、連邦政府によるカスペルスキー製ソフトの使用を禁止している。