米エヌビディア、8─10月売上高が予想上回る データセンター需要で

Reuters

発行済 2022年11月17日 09:33

更新済 2022年11月17日 09:50

[16日 ロイター] - 米半導体大手エヌビディアが16日発表した第3・四半期(8─10月)売上高は59億3000万ドルと、リフィニティブがまとめたアナリスト予想(57億7000万ドル)を上回った。クラウドサービスの普及を背景にデータセンター向け製品が好調だった。

データセンター事業の売上高は31%増えた一方で、ゲーム向け半導体の売上高は51%減少した。株価は米株式市場引け後の時間外取引で1%上昇した。

第4・四半期の売上高は60億ドルを中心に上下2%の範囲になるとの見通しを示した。アナリスト予想は60億9000万ドル。

コレット・クレス最高財務責任者(CFO)は、米国の対中輸出規制が第3・四半期売上高に響いたが、マイナス分は「中国向けの代替製品の売り上げでおおむね相殺された」と説明した。

同社はデータセンター向け画像処理半導体 (GPU)「A100」に代わり、対中輸出規制に抵触しない新製品「A800」を中国で提供している。

ジェンスン・ファン最高経営責任者(CEO)はA800が輸出規制の趣旨にも適合しているか問われ、「条文、趣旨ともに適合している」と強調した。中国での代替品販売については米商務省の了承を得ているのかを疑問視する声が業界内で上がっていた。