アップルの1━3月業績は予想上回る、iPhone販売増加 株価2%高

Reuters

発行済 2023年05月05日 06:55

更新済 2023年05月05日 10:55

[4日 ロイター] - 米アップルが4日発表した第2・四半期(1─3月)決算は、売上高と利益が市場予想を上回った。経済の先行き不透明感や家電業界の不振にもかかわらずiPhoneの販売が増加したほか、インドなど比較的新しい市場で売り上げが好調だった。

売上高は2.5%減の948億4000万ドル。リフィニティブのまとめたアナリスト予想は4.4%減の930億ドルだった。

1株当たり利益は横ばいの1.52ドル。市場予想は5.7%減の1.43ドルだった。

アップルは配当を1株当たり0.24ドルとし、前年の0.23ドルから引き上げた。また、新たに900億ドルの自社株買いを承認した。

引け後の時間外取引で、アップルの株価は2%上昇した。

iPhone売上高は1.5%増の513億3000万ドル。アナリスト予想は3.3%減の489億ドルだった。

調査会社カナリスは、1━3月期の世界のスマートフォン出荷台数が13%減少したことを踏まえ、アップルが市場シェアを拡大したもようと指摘した。

ティム・クック最高経営責任者(CEO)はロイターとのインタビューで、iPhoneの売り上げが第2・四半期として過去最高を記録したとし、インドなどの市場で新規顧客を獲得したことが寄与したと指摘。「新興国での業績に満足している」とし、「とりわけブラジル、インド、メキシコでの新規顧客向け売り上げが非常に好調だった」と語った。

サプライチェーンの混乱も解消されたとし、「第2・四半期はどの製品に関しても原材料不足の問題は全くなかった」と述べた。

中国での売上高は2.9%減の178億ドル。全体の売上高の減少よりも大幅な減少となった。

DAデビッドソンのトム・フォルテ氏は「アップルはなお売上高と利益押し上げに向け、短期的に中国を必要としている」と指摘。「長期的には新興国が重要となり、特にサプライチェーンと販売の観点からインドが重要」と述べた。

Mac(マック)の売上高は30%超減の71億7000万ドル。アナリスト予想は25%減の78億ドルだった。

アップルウオッチなどを含むウエアラブル端末・アクセサリー部門の売上高は1%弱減少し87億6000万ドル。市場予想は4.4%減の84億ドルだった。

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