米アイオワ州農家、「トランプ氏再登板」熱望

Reuters

発行済 2024年01月12日 11:09

更新済 2024年01月12日 11:19

James Oliphant Leah Douglas P.J. Huffstutter

[デモイン(米アイオワ州) 11日 ロイター] - 米アイオワ州で共和党を支持する農家は、ドナルド・トランプ氏の大統領就任を望んでいる。トランプ氏は貿易戦争が既に落ち込んでいる米農産品輸出に影響を及ぼす可能性があると表明しているが、農家はトランプ政権下で数百億ドル規模の支援を受けたことを評価している。

トランプ氏は6日、アイオワ州クリントンで開かれた集会で、「農家に280億ドルを支出した」と強調。中国、メキシコ、カナダとの貿易戦争で、2018年と19年に米国産農産品の輸出が減少したことを受け、農家への補助金を打ち出したことに言及した。

トランプ政権は、作物支援や災害など農家への支援として、記録的水準となる約2170億ドルを拠出した。

24年の大統領選の運動が活発化する中、国内農業経済は不安定な状況にある。

農務省の最新予想によると、生産と労働コストの増加、金利上昇、商品価格の下落に加え、政府の直接的な支援縮小を背景に、23年の農業純所得は20%減少した。

トランプ氏は、2期目の4年間で、中国などとの貿易摩擦が一段と激化し、大半の輸入品に原則10%の関税を課す可能性もあると示唆した。