[バタム(インドネシア) 14日 ロイター] - インドネシアの格安航空会社(LCC)ライオン航空の共同創業者、ラスディ・キラナ氏は14日、墜落事故後に運航が停止されている米航空機大手ボーイング (N:BA)の最新鋭旅客機「737MAX」について、規制当局が運航再開を許可すれば、ライオンの成長戦略を支えるためにより多くの同機が「至急必要」だと述べた。
ラスディ氏は、737MAXの納入を受ける前にボーイングとの交渉で満足の行く結果を得る必要があると指摘。「われわれが満足しなければ、契約をキャンセルする」と述べた。ライオン航空は以前、ボーイングに発注した737MAX187機(定価で210億ドル相当)のキャンセルを匂わせたことがある。
ライオン航空の737MAX機は昨年10月、ジャワ海に墜落して乗客と乗員合わせて189人全員が死亡した。同機は墜落事故がもう1件発生し、世界中で運航が停止されている。
インドネシアの民間航空当局は先週、ライオン航空機の墜落事故に関する最終報告書が9月末に発表されるとの見通しを示した。
ボーイングは現在、2件の墜落事故につながったとされる失速防止システムのソフトウエア修正で詰めの作業を進めており、この作業が終わった後で規制当局が運航再開の是非を判断する。