[ニューデリー/シンガポール 17日 ロイター] - 関係筋によると、サウジアラビアの国営石油会社サウジアラムコは、少なくともアジア製油会社6社に対して、10月の原油供給量に変更はないと伝えた。サウジ産原油の輸出先の70%以上を占めるアジアで、原油の安定供給はおおむね確保される見通し。
サウジのアブドルアジズ・エネルギー相も、攻撃で停止した石油施設の復旧が進み、9月末までに生産量が通常に戻るとの見通しを示している。[nL3N268474]
インドでは、インディアン・オイル (NS:IOC)、バーラト・ペトロリアム (NS:BPCL)、マンガロール・リファイナリー・アンド・ペトロケミカルズ (NS:MRPL)の国有石油3社が10月分として割り当てられた水準の原油をサウジから輸入できる見通し。3人の業界関係者がロイターに明らかにした。一方、インディアン・オイル(IOC)に対しては、異なる種類の原油を輸出するという。
中国と台湾の製油会社2社も9月と10月の供給枠に変更はないとアラムコから伝えられたという。その他、バングラデシュの国営石油会社BPCも10月供給枠に変更はないという。
関係筋によると、韓国でも長期供給に支障をきたす兆候は見られないという。
日本のJXTGホールディングス (T:5020)、出光興産 (T:5019)、コスモ・エナジー (T:5021)の関係者は、情報を収集しているとしたが、それ以上のコメントはしていない。