エジプトで大統領辞任求めデモ、証取が取引一時停止

Reuters

発行済 2019年09月23日 13:11

エジプトで大統領辞任求めデモ、証取が取引一時停止

[カイロ 22日 ロイター] - 22日のエジプト株式市場でEGX100指数 (EGX100)が5%急落し、証券取引所が取引を一時停止した。アナリストは株価急落について、週末に首都カイロなどでシシ大統領の辞任を求めるデモが起きたことが原因と指摘している。

エジプト証取が株価の急変動で取引を中断するのは、同国が国際通貨基金(IMF)の後押しを受けた経済再建計画に乗り出した2016年以来。

アルカーム・キャピタルのディレクター、アシュラフ・アクヌーク氏は「週末にかけて緊張がやや高まり、投資家が警戒を強めたことが影響したのは間違いない」と語った。

主要株価指数EGX30 (EGX30)は5.3%安で22日の取引を終えた。

目撃情報によると、カイロや地中海沿いのアレクサンドリア、紅海沿いのスエズなどでは20日、政府の汚職への抗議を呼びかけたインターネット上の投稿を受けて数百人がシシ大統領に反発するデモを行った。

2013年のシシ大統領就任後、政権に対する反発取り締まりを強化したエジプトでは、抗議活動は極めて異例だ。