タイ経済成長見通し、潜在成長率下回る=中銀総裁

Reuters

発行済 2019年09月30日 16:59

タイ経済成長見通し、潜在成長率下回る=中銀総裁

[バンコク 30日 ロイター] - タイ中央銀行のウィーラタイ・サンティプラポップ総裁は30日、今年の経済成長率予測を2.8%に下方修正したことについて、潜在成長率を下回っており、状況が悪化すれば金融政策を見直すと述べた。

中銀は先週、今年の経済成長率を3.3%から2.8%に下方修正した。昨年の経済成長率は4.1%だった。

総裁は記者団に「まだ危機ではない」とした上で「経済状況が我々の予測と異なれば、金融政策を見直し、政策手段を活用する用意がある」と表明した。

中銀は8月、2015年以来初となる予想外の利下げを実施。先週は政策金利を1.50%に据え置いた。

中銀は次回11月6日に金融政策を見直す。一部のアナリストは年内の追加利下げを予想している。

総裁は、巨額の経常黒字や海外直接投資の拡大を背景とするバーツ高を懸念しているとも表明した。