カナダ最大野党党首、トルドー首相を「ペテン師」と猛攻撃

Reuters

発行済 2019年10月08日 13:20

更新済 2019年10月08日 13:31

カナダ最大野党党首、トルドー首相を「ペテン師」と猛攻撃

[オタワ 7日 ロイター] - カナダ最大野党、保守党のアンドルー・シーア党首は7日行われた討論会で、与党・自由党を率いるトルドー首相を「ペテン師」などと激しく攻撃し、21日の総選挙で勝利して政権を維持するべきではないと訴えた。

トルドー氏は教師時代に余興で複数回、顔を黒や茶色に塗る化粧を施していたことが発覚。人種差別的行為だと非難され、繰り返し陳謝する事態になった。

シーア氏は、トルドー氏が当初、こうした化粧を何回やったか明らかにしなかった点を指摘し、「彼は過去に何度あんな化粧をしたかさえ思い出すことができない。なぜならいつも仮面をかぶっているからだ。トルドーさん、あなたはペテン師、詐欺師でこの国を統治するのにふさわしくない」と語った。

またシーア氏は、議会の倫理委員会がトルドー氏や側近が建設会社の贈賄事件について訴追を免れるよう「手心」を加えたと認定したことなども改めて持ち出し、トルドー氏に厳しく詰め寄った。

他の出席者同士が議論に時間を費やすなどし、なかなか発言する機会がなかったトルドー氏だが、シーア氏が富裕層向けの税負担軽減を狙っていると反撃。「あなたはなぜ富豪たちに5万カナダドルの減税をするのか答えていない」と主張した。