中国国営TV、NBA放映中止 香港デモ応援投稿の影響拡大

Reuters

発行済 2019年10月09日 01:30

中国国営TV、NBA放映中止 香港デモ応援投稿の影響拡大

[東京/北京 8日 ロイター] - 中国国営テレビの中国中央電視台(CCTV)は8日、米プロバスケットボール(NBA)のヒューストン・ロケッツのゼネラルマネジャー(GM)が香港の抗議活動を応援する内容をツイッターに投稿したことを受け、週内に中国で行われるNBAエキシビジョンゲームの放映を取りやめると発表した。

この問題の発端となったのはロケッツのダリル・モーリーGMの投稿。モリー氏は「自由のために戦おう。香港と共に立ち上がろう」と書かれた画像を投稿した。投稿は直ちに削除され、モリー氏は7日、謝罪したが、中国のスポーツ用品ブランド「リーニン(李寧)」やスポンサーの上海浦東発展銀行から非難が相次いだ。

こうした中、CCTVは中国の主権と社会安定を侵害するいかなる発言も「言論の自由に含まれない」とし、NBAとの関係を見直していることを明らかにした。

CCTVは今月始まるNBAのレギュラーシーズンの独占放映権を保有している。