日本がスコットランドとの総力戦制す、決勝Tは南ア=ラグビーW杯

Reuters

発行済 2019年10月14日 11:15

日本がスコットランドとの総力戦制す、決勝Tは南ア=ラグビーW杯

[東京 13日 ロイター] - ラグビーワールドカップ(W杯)は13日、開催国の日本が1次リーグ4戦目でスコットランドを28対21で下し、初のベスト8進出を決めた。20日の決勝トーナメント初戦は南アフリカと対戦する。

スコットランドは前回2015年大会で日本が唯一敗れた相手。両チームとも今回、決勝トーナメント進出をかけた一戦で次々と選手を代える総力戦で臨んだ。日本は4トライを奪って接戦を制した。

2トライを決めたウィングの福岡竪樹選手は試合後のインタビューで「因縁の相手に最後しっかりと勝ち切って、ベスト8に行くというのが自分たちの目標になっていた。それが達成できて最高だ」と語った。

試合は序盤にスコットランドが1トライと1ゴールで7点先制したものの、日本は前半に3トライとその後のゴールをすべて決め、21対7で折り返した。前半25分の2つ目のトライは、バックスとフォーワードが交互にパスをつなぎ、最後はプロップの稲垣啓太選手がゴール中央に飛びこんだ。

後半も日本が早々にトライとゴールを決めたが、その後はスコットランドが立て続けに2トライ。28対21と7点差まで詰め寄ったが、最後は日本がスコットランドの猛攻をしのいだ。

日本がスコットランドに勝利したのは1989年以来2回目。これまで10敗していた。

東京・新橋のバーで、高校時代のラグビー部仲間と観戦していた会社員の工藤佳弘さんは、「経験したことがないテンションで、世紀の一戦に値する勝負を最後のノーサイドまで堪能した」と語った。公務員の高橋信幸さんは、「相性が良くない相手なので負ける覚悟でいたが、89年以来の勝ちが見られて嬉しい」と話した。

自宅のテレビで家族と観戦した元高校日本代表の吉田雄三さんは、「やはりディフェンスが強いほうが勝つ。後半は路上の殴り合いのようだったが、これが勝負の原点だ」と語った。

日本はロシア、アイルランド、サモア、スコットランドにすべて勝ち、1次リーグを1位で突破した。準々決勝となる20日の決勝トーナメント初戦は、前回大会で勝利した南アフリカと対戦する。

この試合でトライを決めた稲垣選手は試合後、「もっともっと良い景色が見られるように、チーム一丸となって頑張っていきたい。(台風19号で)被災した方々に元気を取り戻してもらいたい」と語った。

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