米ホワイトハウス当局者、ウクライナ支援巡る交換条件の存在認める

Reuters

発行済 2019年10月18日 13:04

米ホワイトハウス当局者、ウクライナ支援巡る交換条件の存在認める

[ワシントン 17日 ロイター] - マルバニー米大統領首席補佐官代行は17日、トランプ大統領がウクライナへの軍事支援をいったん保留したのは、2016年米大統領選に関する調査を同国に求めるためだったと述べた。政権関係者が支援と調査の関連性を認めるのは初めて。

トランプ大統領や政権関係者はこれまで、軍事支援に当たり交換条件を求めた事実はないと主張してしてきた。

マルバニー氏は記者ブリーフィングで、軍事支援が保留されたのは、民主党全国委員会(DNC)のコンピューターサーバーがウクライナにあるとのトランプ大統領の懸念が一因だったと明らかにした。

それは交換条件だと記者から指摘されると、「外交政策では常にあることだ」と答えた。「これからは政治が外交政策に影響する」とも述べた。

マルバニー氏はその後、ホワイトハウスの声明で、交換条件は一切なかったと主張した。

トランプ大統領はウクライナのゼレンスキー大統領との7月25日の電話会談で「頼みごと」があるとし、DNCのサーバーや、DNCが2016年に党の電子メールへのハッカー攻撃について調査を依頼したカリフォルニアのサイバーセキュリティー会社クラウドストライクについて調べるよう促した。

マルバニー氏の発言に先立ち、ソンドランド駐欧州連合(EU)大使は、弾劾調査進める下院委員会に書面で証言を提出した。