アジアインフラ投資銀総裁、「一帯一路」巡る米の批判に反論

Reuters

発行済 2019年10月30日 05:37

更新済 2019年10月30日 05:50

アジアインフラ投資銀総裁、「一帯一路」巡る米の批判に反論

[リヤド 29日 ロイター] - 中国が主導する国際開発金融機関、アジアインフラ投資銀行(AIIB)の金立群総裁は29日、中国の広域経済圏構想「一帯一路」により途上国が持続不可能な債務を抱える事態になっているという米国の批判に反論した。

金総裁はリヤドで開かれている投資会議「フューチャー・インベストメント・イニシアチブ」のパネル討論で、中国の大規模なインフラ計画に関連するとされる債務問題の多くは、当該国の長期的な財政運営の過ちに起因していると指摘。「途上国が抱える債務問題は数年にわたり累積したもので、これを一帯一路と関連付けるのは公正ではない」と述べた。

同会議には世界銀行のマルパス総裁も首席。マルパス氏は米財務次官(国際問題担当)務めていた際、中国の一帯一路に批判的な見解を示しており、2018年12月に米議会で一帯一路は「高債務と低品質のインフラ」をもたらすと述べていた。