米ゴールドマン前CEO、大統領選広告巡りウォーレン氏に反論

Reuters

発行済 2019年11月20日 09:54

米ゴールドマン前CEO、大統領選広告巡りウォーレン氏に反論

[ニューヨーク 19日 ロイター] - 米金融大手ゴールドマン・サックス (N:GS)のロイド・ブランクファイン前最高経営責任者(CEO)は19日、来年の大統領選で民主党候補指名を目指すエリザベス・ウォーレン上院議員がブランクファイン氏などの富豪を名指しで批判したことについて、「米国の政治プロセス」が懸念されると反論した。

ウォーレン氏は5000万ドルを超える富裕層の資産に2%課税する措置を提案。動画広告でブランクファイン氏を「金融危機の最中に7000万ドルを稼いだ」人物としてやり玉に挙げた。

ブランクファイン氏はCNBCとのインタビューで「ウォール街が批判されることには慣れている。だが、特定の個人を標的にするのは、本当に良いことなのだろうか」と発言。

同氏は先週、ツイッターに「人をあるグループの一員として中傷するのは、彼女の選挙運動には好都合かもしれないが、我が国のためには良くない。多分、彼女のDNAには部族主義が埋め込まれている」と投稿した。

これについて「ウォーレン氏が祖先に先住民がいたと主張していることへの当てこすりなのか」との質問には、詳述を避けた。

ウォーレン陣営のコメントはとれていない。

ブランクファイン氏は、一般の有権者が富裕税の導入を支持していることは理解しているとしながらも、この政策は「全く機能しない」と主張。個人の資産の価値を毎年調査する必要が生じるからだと説明した。

CEOの報酬は高すぎるかとの質問には、自分の報酬について「誰も謝罪すべきではない」と答えた。