香港人権法案、米下院が可決 トランプ大統領署名の見通し

Reuters

発行済 2019年11月21日 10:56

香港人権法案、米下院が可決 トランプ大統領署名の見通し

[ワシントン 20日 ロイター] - 米下院は20日、中国が香港に高度の自治を保障する「一国二制度」を守っているかどうか米政府に毎年検証を求める「香港人権・民主主義法案」を賛成417・反対1で可決し、トランプ大統領に送付した。中国との通商協議への影響が懸念されるものの、関係筋によると、トランプ氏は署名する見通しという。

上院は前日、同法案を全会一致で可決していた。

下院は、香港警察に催涙ガスや催涙スプレー、ゴム弾、スタンガンなど特定の軍用品を輸出することを禁じる法案も賛成417・反対0で可決、トランプ大統領に送付した。上院も前日、同法案を全会一致で可決している。

トランプ氏は法案に拒否権を発動しない限り、日曜日を除いて10日以内に署名することになる。

関係筋によると、トランプ氏は拒否権は発動せず、法案に署名する意向という。

共和党主導の上院と民主党主導の下院の双方が、ほぼ反対なしに法案を可決しており、大統領が拒否権を発動しても覆される可能性がある。

拒否権を覆すには、上下両院で全体の3分の2以上の支持が必要。

在ワシントンの中国大使館は、コメント要請に応じていない。