台湾総統「一国二制度」は実現不可能、香港情勢が明示と主張

Reuters

発行済 2020年01月01日 20:48

台湾総統「一国二制度」は実現不可能、香港情勢が明示と主張

[台北 1日 ロイター] - 台湾の蔡英文総統は1日、統一を目指して中国が提案する「一国二制度」は香港で失敗したと述べ、受け入れを拒否する考えを示した。

1月11日の総統選で再選を目指す蔡氏は新年の演説で、台湾の主権を守ると強調。中国が圧力を強める中、自由と民主主義を保障する仕組みを築くと語った。

蔡総統は「香港の人々は『一国二制度』が明らかに実現不可能であることを示した」とした上で、「香港の情勢は悪化し続けている。政府の権力乱用で『一国二制度』への信頼は傷ついた」と述べた。

台湾立法院(議会)は12月31日、中国から政治的影響が及ぶことを阻止するための「反浸透法案」を可決した。中台関係のさらなる緊張が予想される。