スペイン下院、サンチェス氏の信任投票を否決 7日再投票へ

Reuters

発行済 2020年01月06日 15:22

スペイン下院、サンチェス氏の信任投票を否決 7日再投票へ

[マドリード 5日 ロイター] - スペイン下院(定数350)で5日、再任を目指すサンチェス暫定首相に対する信任投票が行われ、賛成は166と、首相指名に必要な過半数176に満たなかった。2日後の7日に再投票が行われる。

サンチェス氏率いる社会労働党(PSOE)は昨年4月に続き11月に行われたやり直し総選挙で、第1党を維持したものの、議席を減らし、過半数にはさらに遠い状況となった。この結果、政治停滞が長期化した。

信任投票の結果は賛成166、反対165、棄権18だった。1人の議員が欠席した。

7日の再投票では賛成が反対を上回れば可決となる。スペイン北東部カタルーニャ州の独立を掲げる政党カタルーニャ共和主義左派(ERC)の議員13人は棄権することで合意しているため、可決の可能性は高い。

サンチェス氏と急進左派ポデモスのパブロ・イグレシアス党首は週初めに連立政権を樹立する意向を再び表明。ただ両党を合わせた議席数は155で、過半数に届いていないため、小規模地域政党の投票行動に結果が左右されることになる。