イラン、3カ所から16発の短距離弾道ミサイル発射=米国防長官

Reuters

発行済 2020年01月09日 10:02

イラン、3カ所から16発の短距離弾道ミサイル発射=米国防長官

[ワシントン 8日 ロイター] - エスパー米国防長官は8日、イランによる米軍のイラク駐留基地への報復攻撃について、イラン国内の少なくとも3カ所から16発の短距離弾道ミサイルが発射されたと説明した。このうち少なくとも11発がアル・アサド空軍基地に着弾、少なくとも1発がエルビルの基地に撃ち込まれたと述べた。国防総省で記者団に明らかにした。

標的に届かず落下したミサイルもあったもようだ。ミサイルによってヘリコプター1機が損傷し、テントや駐車場にも着弾したが、深刻な被害はなかったという。

国防長官は「米軍は常に準備が整っている」と強調。「私が見たこと、知っていることに基づけば、攻撃は車両や設備、航空機を破壊し、基地の要員を殺害することが目的だった。それが私の個人的見解だ」とし、情報機関の専門家が現在、分析していると述べた。

国防長官とともに会見したミリー統合参謀本部議長は、米軍に犠牲者が出なかったことからイラン側は報復が終わっていないと考える可能性があるかとの質問に、「それを判断するのは恐らく時期尚早だろう」と述べた。