レバノン当局、ゴーン被告に渡航禁止令=司法筋

Reuters

発行済 2020年01月10日 08:37

レバノン当局、ゴーン被告に渡航禁止令=司法筋

[ベイルート/東京 9日 ロイター] - レバノンの検察当局は9日、日産自動車 (T:7201)前会長のカルロス・ゴーン被告(65)に渡航禁止令を出した。司法筋が明らかにした。国際刑事警察機構(ICPO)は日本の要請でゴーン被告を国際手配しており、レバノン当局が聴取を実施。

レバノン側は日本に対して、ゴーン被告の捜査資料を提出するよう求めており、捜査資料が届くまで同被告への追加聴取は行わない方針。ゴーン被告は9日にフランス旅券(パスポート)を当局に提出するという。

ゴーン被告はLBCIテレビに対し、レバノン当局に「全面的に協力」すると約束した上で、レバノンの司法制度は日本の制度よりも快適だと表明。前日の記者会見を巡って森法相が「批判の多くが抽象的で根拠が伴わないものにすぎない」と発言したことについては「ばかげている」とした。

また、MTV放送の取材に応じたゴーン被告の弁護士によると、同氏は非常に安心できる状態になったと話しているという。