トランプ氏、弾劾訴追の根拠に反論 権力乱用と議会妨害を否定

Reuters

発行済 2020年01月21日 07:34

トランプ氏、弾劾訴追の根拠に反論 権力乱用と議会妨害を否定

[ワシントン 20日 ロイター] - 21日から米上院でトランプ米大統領のウクライナ疑惑を巡る弾劾裁判の審理が開始されるのを前に、同大統領は20日、下院民主党が弾劾訴追の根拠とした権力乱用と議会妨害に反論する文書を発表した。

文書では「上院は迅速に不完全な弾劾訴追の根拠を退け、大統領の無罪を証明すべきだ」とした。

弾劾訴追の根拠について「下院民主党は『権力乱用』という見解を示しているが、弾劾訴追に値する不正行為ではない」と主張。議会妨害についても、法的権利を行使したに過ぎず、法的な問題はなかったと主張した。

文書はさらに、下院民主党が不正な手続きを進めたと批判した。

ウクライナ疑惑を巡っては、トランプ大統領が権力を行使し、政敵のジョー・バイデン前米副大統領と息子の調査をするようウクライナに圧力を掛け、その後議会による調査を妨害したとされている。

トランプ大統領は不正行為を否定。弁護団もトランプ氏によるウクライナに対する圧力は憲法上の権限によるもので、法的に問題はなかったと主張している。