独大統領、米中ロを批判 「大国の競争」で世界不信助長

Reuters

発行済 2020年02月15日 05:47

独大統領、米中ロを批判 「大国の競争」で世界不信助長

[ミュンヘン 14日 ロイター] - ドイツのシュタインマイヤー大統領は14日、ミュンヘン安全保障会議で行った冒頭演説で、米国、中国、ロシアの3カ国は「大国の競争」を通して世界の不信と不安定性を助長させており、これにより新たな核軍拡競争が引き起こされる恐れがあると警告した。

シュタインマイヤー氏はトランプ米大統領を名指ししなかったものの、トランプ氏が掲げた「米国を再び偉大にする」というスローガンを引き合いに出し、「近隣諸国やパートナー国を犠牲にした上で『再び偉大にする』」と批判した。

ロシアについては「軍事力のほか、欧州大陸の国境線の暴力による変更を再び政治手段とした」と批判。中国については「自国の国益に反さない場合にのみ、選択的に国際法を順守している」とした。