EU、中国アルミ製品への反ダンピング調査開始

Reuters

発行済 2020年02月17日 10:48

EU、中国アルミ製品への反ダンピング調査開始

[ロンドン 14日 ロイター] - 欧州連合(EU)の欧州委員会は14日、中国のアルミニウム製品に対する反ダンピング(不当廉売)調査を開始したことを明らかにした。EU域内で輸送機器や建築材、電子機器に幅広く使用されているアルミ押出形材が対象。

今回の調査開始は、7社の生産会社が加盟する業界団体「欧州アルミニウム」による前月の申し立てを受けた対応。

欧州委は「申し立てでは、調査対象の輸入製品の量と価格が悪影響を及ぼしている証拠が示されている」と説明した。

「欧州アルミ」は欧州委の調査開始を歓迎、反ダンピング関税の迅速な導入を求めた。

同団体の幹部は、発表文書で「過去1年間に生産ラインや工場全体が操業停止になり、多くの雇用が失われた。EUには、手遅れになる前に先を見越した対応を取るよう求める」と述べた。

また、中国製アルミ押出形材は米国、カナダ、オーストラリア、ベトナムですでに反ダンピング関税の対象になっていると指摘した。