豪中銀、30億豪ドル相当の国債買い入れ実施 QEの一環

Reuters

発行済 2020年03月26日 14:58

更新済 2020年03月26日 15:54

[シドニー 26日 ロイター] - 豪準備銀行(RBA、中銀)は、26日に30億豪ドル(約18億米ドル)相当の国債買い入れを実施したと発表した。短期利回りを政策金利の0.25%付近に誘導することを目指す量的緩和(QE)策の一環。

買い入れたのは、2021年5月償還債を11億9000万豪ドル、2023年4月償還債を8億9300万豪ドル。そのほか、2021年12月、2022年7月、2022年11月償還債も買い入れた。

豪中銀は、3月20日のQE開始以来、きょうの分を合わせて180億豪ドル相当の政府債を買い入れた(州・特別地域政府債含む)。

新型コロナウイルス感染拡大の影響で、豪経済が30年ぶりにリセッション(景気後退)に陥るとの見方が広がる中、豪中銀は先週、流通市場で国債を「無制限に」買い入れる方針を発表した。[nL4N2BC1JG]

アナリストは、中銀が新規に発行される国債の半分近くを吸収する可能性があると指摘する。

ANZのエコノミスト、デービッド・プランク氏は、RBAの政策について「海外の買い手が不在の場合、豪中銀が(国債の)追加供給分の『デフォルト(規定)』の保有者になる」ことを意味すると述べた。