韓国総選挙、与党が過半数獲得へ コロナ対策奏功が追い風

Reuters

発行済 2020年04月15日 19:20

更新済 2020年04月16日 00:54

[ソウル 15日 ロイター] - 韓国で15日、総選挙(定数300)が行われ、主要テレビ局が共同で行った出口調査によると、文在寅(ムン・ジェイン)大統領が率いる革新系与党「共に民主党」が過半数議席を獲得し、勝利したもようだ。

新型コロナウイルスへの警戒が続く中で行われた投票では、有権者にマスクの着用や検温などの感染防止策が義務付けられた。

与党が議会過半数を占めれば、文大統領が雇用拡大や最低賃金引き上げ、北朝鮮との関係改善などの主要政策を残る2年の任期で進めやすくなる。

出口調査によると、共に民主党の予想議席は最大177、保守系最大野党「未来統合党」は131議席となる見込み。

文政権の新型コロナ対策が奏功していることが与党の支持率押し上げにつながったとみられる。与党の選挙対策責任者を務めた李洛淵(イ・ナギョン)前首相は、首都ソウルの選挙区での当選が確定した後、「新型コロナ抑制と経済的影響の最小化に最善を尽くすよう国民から信託を受けた」と語った。