インド、国内線の運航再開で厳格な規制発表 チケット価格に上限

Reuters

発行済 2020年05月22日 09:07

[ニューデリー 21日 ロイター] - インド民間航空省は21日、国内線を来週再開するのを前に、航空チケットの価格に上限を設け、客室乗務員の防護服やゴーグル着用を義務付ける厳格な規制を発表した。

インドでは2カ月前から、新型コロナウイルス感染拡大を抑制するための封鎖措置が続けられてきた。インドの航空会社は国内線に限り、運航便の3分の1の再開を25日から認められる。

新たに発表された運航規制は8月24日まで有効で、乗務員による体全体を覆う防護装備の着用や利用客の検温とマスク着用、全座席のシールド設置、機内の食事提供の禁止などが含まれ、運賃の上下限も設けられた。

インド保健省によると、国内の新型コロナ感染者数は前日から5609人増えて、累計11万2359人となった。増加ペースはまだ高い。死者数は3435人。

航空シンクタンク・CAPAのインド担当責任者、カピル・カウル氏は「規制は厳格だが、感染が引き続き拡大しているため、必要かもしれない。ただ、運賃上限は残念な決定で、航空会社に打撃を与える」と述べた。