スペインの子ども、ロックダウン中に6人に1人がうつを経験=調査

Reuters

発行済 2020年05月22日 15:00

[マドリード 21日 ロイター] - スペインの子どもの6人に1人近くが、新型コロナウイルス感染危機の期間中に定期的に憂うつな気持ちになっており、貧困な状況にある子どもほど苦しみが大きかったことが分かった。子ども支援の非政府組織「セーブ・ザ・チルドレン」が実施した調査で明らかになったという。

スペインでは新型コロナにより2万8000人前後が死亡。政府は世界で最も厳しいレベルのロックダウン(都市封鎖)を実施し、子どもは何週間にもわたり外出を禁止された。

調査によると、封鎖措置によって、家族で一緒に過ごす時間が増えたという回答が多い一方で、子どもの17%が、頻繁に、または毎日うつ状態に陥っていた。

新型コロナによる新たな経済的困難により格差が広がっていることも浮き彫りとなった。調査では、最も困窮している家庭の子どもの32.3%が不眠に悩み、30.1%がCOVID-19(新型コロナウイルス感染症)に恐怖を感じていた。その割合は、さほど状況が厳しくない家庭より3分の1近く高かった。

また、経済状況が厳しい家庭の子どもほど、泣いたことが多かったという。