ドイツ、社会的距離規制巡り国・地方に温度差

Reuters

発行済 2020年05月25日 23:19

更新済 2020年05月26日 02:01

[ベルリン 25日 ロイター] - ドイツでは、新型コロナウイルスの感染防止に向けた社会的距離(ソーシャル・ディスタンス)規制を巡って国と地方政府に温度差が生じている。

テューリンゲン州のラメロウ州首相は23日、マスク着用や社会的距離の確保を撤廃し、代わりに局所的な対応を行う方針を明らかにした。

これに対し国のシュパーン保健相はツイッターで「いかなる状況でも新型コロナのパンデミック(世界的大流行)が終息したとの印象を与えるべきではない」とした上で、社会的距離の確保やマスク着用などは感染防止に有効との考えを示した。

ロイターが入手した資料によると、首相府のブラウン長官は社会的距離規制を7月5日までさらに1カ月間延長することなどを柱とする方針案を策定。私的な集会については原則として10人までの参加を認める方向だ。