米規制当局、市場への気候変動リスク巡る報告書を7月公表へ

Reuters

発行済 2020年06月12日 12:19

[サンフランシスコ 11日 ロイター] - 米規制当局が委託した気候変動に伴う金融市場へのリスクに関する報告書が7月にまとまる見通しとなった。報告書の準備を担う特別委員会のトップが11日、明らかにした。報告書には連邦政府による監視に関する具体的な政策提言が盛り込まれるという。

35人で構成される特別委員会のトップ、ボブ・リッターマン氏は「報告書の狙いは、この非常に重要なリスク管理の問題への対応が急務であることを誰もが認識することだ」と語った。委員会は昨年、気候変動が金融市場の安定にもたらす脅威について調査するため、米商品先物取引委員会(CFTC)が設置した。

リッターマン氏は6月に報告書の完成を見込んでいたが、新型コロナウイルスの感染拡大で公表の日程が遅れた。

同氏は、国民や政府の関心事がここ数カ月は新型コロナ、現在は人種差別問題に集中していることに言及し、報告書が入り込む余地が非常に狭まっているのは間違いないとの認識を示した。