英首相の人種差別対策に不満の声、「口先だけでなく行動を」

Reuters

発行済 2020年06月16日 01:04

[ロンドン 15日 ロイター] - 英国のジョンソン首相は、黒人差別解消を求める運動を受け不平等対策委員会を設置したが、口先だけでなく行動に移すべきとの声が高まっている。

ジョンソン氏は、政府横断的な委員会が教育や医療、刑事司法制度において少数民族が直面する人種差別や格差を精査すると表明。ただ、委員会の詳細は明らかにしなかったことから、明確な行動を取るのではなく対策を曖昧にしているという不満の声が上がっている。

野党・労働党のデービッド・ラミー議員は、刑事司法において黒人が過剰に罰せられていることに関する報告書を作成したが、調査結果は採用されていない。ラミー氏は「いくらやっても進まないように感じる。今回の取り組みも若干うんざりする」とし、「考察の時は終わった。今こそ行動すべきだ」と主張した。