北朝鮮軍、脱北者団体がビラ散布継続なら行動する用意=KCNA

Reuters

発行済 2020年06月16日 08:01

更新済 2020年06月16日 13:36

[ソウル 16日 ロイター] - 朝鮮中央通信社(KCNA)は16日、韓国の脱北者団体が北朝鮮の体制を批判するビラを散布する運動を継続すれば、北朝鮮軍には行動を取る用意があると報じた。

KCNAが伝えた朝鮮人民軍(KPA)の声明によると、KPAの総参謀部は、南北合意の下で非武装化された地域に再び進出し、「前線を要塞化する」ための「行動計画」を検討していると表明。「われわれの軍は、党と政府の決定や命令を迅速かつ徹底的に実行するだろう」としている。

韓国国防省は北朝鮮に対し、双方の軍が「すべての敵対行為」を停止し、非武装地帯にある監視所を撤去するとした2018年の南北合意を守るよう求めた。

同省報道官は記者団に対し「状況を深刻に受け止めている」とした上で、「韓国軍はいかなる状況にも対応できるよう即応体制を整えている」と述べた。