独当局、ワイヤーカードの前CEO逮捕 収入を過大に見せ掛け

Reuters

発行済 2020年06月23日 19:22

更新済 2020年06月24日 02:54

[フランクフルト 23日 ロイター] - ドイツの検察当局は独決済サービス企業ワイヤーカード (DE:WDIG)のマークス・ブラウン前最高経営責任者(CEO、50)を会社の収入を過大に見せ掛けようとした疑いで逮捕した。

ワイヤーカードは22日、2019年の信託勘定から19億ユーロ(21億5000万ドル)が消えたと先週発表した問題で、この現金が初めから存在しなかった可能性があると明らかにした。

ミュンヘンの検察当局者によると、ブラウン容疑者は22日夜に出頭した。裁判所の判事は23日、ブラウン容疑者が保釈金500万ユーロ(570万ドル)で保釈される可能性があるとした。

検察当局はブラウン容疑者が「第3取得者」との取引による収入を偽ることで会社の資金を過大に見せ掛け、市場を操作した疑いがあると明らかにした。