中国の武漢市と3省、大雨で赤色警報発出 サプライチェーンに懸念

Reuters

発行済 2020年07月17日 15:35

更新済 2020年07月17日 20:18

[上海 17日 ロイター] - 中国中央部の武漢市および安徽、江西、浙江の各省は17日、大雨で河川や湖の水の量が増え、サプライチェーンがさらに阻害される恐れがあるとして、最高度の警戒を必要とする赤色警報を出した。

長江にある巨大な三峡ダムは下流の洪水リスクを和らげるため放水を抑えており、水位は警戒水準を10メートル以上上回っている。

江西省にある長江の水流調節の機能を担っているハ陽湖では、警戒水位を2.5メートル超えている。

東部の上海に近い太湖でも安全とされる水位を1メートル近く超えたため赤色警報を発令した。

モルガン・スタンレーのアナリストは17日、「長江地域での洪水が第3・四半期の国内総生産(GDP)の伸びを推計0.4─0.8%ポイント押し下げる」との見通しを示した。