カリフォルニア州と自動車4社、独自の排ガス削減で最終合意

Reuters

発行済 2020年08月18日 08:17

[ワシントン 17日 ロイター] - 米カリフォルニア州大気資源局(CARB)と自動車大手4社は17日、州内における排ガス削減の取り組みに関する協定に最終合意した。

フォード・モーター (N:F)、フォルクスワーゲン(VW) (DE:VOWG_p)、ホンダ (T:7267)、BMW (DE:BMWG)の4社は昨年7月、自発的な排ガス削減の基準導入を提案し、カリフォルニア州側が基本的に受け入れていた。排ガス規制緩和を推進しているトランプ政権がこれに反発し、司法省がこの協定について独占禁止法違反の疑いで調査を行った。しかし、その後調査は終了し、特に行政的な措置は講じられないままとなっている。

最終合意された今回の協定は2026年まで適用され、オバマ前政権が打ち出した基準ほど厳しくないものの、トランプ政権が掲げる目標はさらに甘い。

トランプ政権は今年3月、オバマ前政権が導入した自動車の燃費基準の撤廃手続きを完了。これにより、2026年までに義務付けられる燃費向上率は、年5%から1.5%へと大幅に緩和された。[nL4N2BO5JH]