OPECプラス、日量230万バレルの追加減産必要=内部報告書

Reuters

発行済 2020年08月21日 00:09

[モスクワ/ドバイ/ロンドン 20日 ロイター] - 石油輸出国機構(OPEC)加盟国とロシアなどの非加盟国でつくる「OPECプラス」は、余剰生産を調整するために追加で日量231万バレル減産する必要があるという。ロイターが入手した内部報告書で明らかになった。

報告書では、5─7月の余剰生産を8─9月に調整する必要があるとされている。

OPECプラスは5月に協調減産量を日量970万バレルという過去最大規模に引き上げた後、8月から770万バレルに縮小した。

北海ブレント原油先物価格 (LCOc1)は4月、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)が飛行機や車の移動のほか世界各国の経済に影響を及ぼす中、1バレル=16ドルを下回った。現在も感染拡大が続いていることから原油需要の持ち直しに関する見通しに陰りが見えている。

報告書は追加減産が8月と9月にどのように配分されるかは示さなかったが、日量231万バレルの減産が2カ月間実施された場合、OPECプラスの協調減産量は約885万バレルになる。