米メキシコ湾の製油所が一部稼働停止、熱帯暴風雨に備え

Reuters

発行済 2020年08月25日 08:08

[ヒューストン 24日 ロイター] - 米メキシコ湾に熱帯低気圧「マルコ」と「ローラ」が接近し、湾岸の石油生産の82%が停止されたのに続き、エネルギー大手は製油所の一部稼働停止に動いている。

2つの熱帯低気圧は今週、石油施設が集中するメキシコ湾岸に襲来し、暴風雨が数日にわたり発生すると予想されている。これまでに閉鎖された湾岸の石油生産施設は日量約150万バレル分と、全米の生産量の14%近くに相当する。ローラは5段階で勢力が下から2番目の「カテゴリー2」のハリケーンに発達すると予想されている。

事情に詳しい関係者によると、石油精製のモティバ・エンタープライゼズ[MOTIV.UL]は24日、テキサス州東部ポートアーサー市の大規模製油所の休止を開始。仏トタル (PA:TOTF)もまた、同市にある製油所の生産量を削減したと関係者は語った。両社はコメントの求めに応じていない。