国連にベラルーシ監視団派遣を要請、反政権派のチハノフスカヤ氏

Reuters

発行済 2020年09月05日 04:42

更新済 2020年09月05日 12:18

[ワシントン 4日 ロイター] - ベラルーシ大統領選の反政権派の候補だったスベトラーナ・チハノフスカヤ氏は4日、国連安全保障理事会に対し、ベラルーシに国際監視団を派遣するよう要請した。

チハノフスカヤ氏は出国先のリトアニアからテレビ会議方式で安保理会合に参加。8月の大統領選で6選を決めたルカシェンコ氏による反政権派に対する弾圧を非難するよう求めると同時に、国連人権理事会はベラルーシの人権を巡る特別会合を開く必要があるとの考えを示した。また国際社会に対し、ベラルーシにおける選挙違反と「人道に対する犯罪」に関与した人物に対する制裁措置を導入するよう呼び掛けた。

チハノフスカヤ氏がベラルーシ問題に対する国際的な関与を呼び掛けるのは今回が初めて。「ベラルーシ国民はあからさまな人権侵害と人間に対する尊重の欠如に対抗するために、国連の支援を必要としている」とし、「国連に対し、ベラルーシ治安当局による反政権デモ参加者に対する過度な武力行使を非難するよう要請する」と述べた。

その上で「ベラルーシで起きていることを記録するために、国連に国際調査団の派遣を要請する」と語った。