米加州、共和党に大統領選の「非公式」事前投票箱の撤去を命令

Reuters

発行済 2020年10月13日 13:26

更新済 2020年10月13日 14:45

[ロサンゼルス 12日 ロイター] - カリフォルニア州当局は12日、大統領選挙を巡り、共和党カリフォルニア州支部の幹部らに対し「非公式で未承認の」事前投票用紙の回収箱の撤去を命じる通知書を送った。共和党が少なくとも3郡に投票箱を設置したことが選挙法に違反するとしている。

同州の選挙管理当局はこれまで、事前投票用紙の回収箱は郵送よりも確実な上、投票日の投票所の混雑や郵便サービスの遅延を心配しなくてもいいとしてメリットを主張してきた。

ただ、同州のパディーラ州務長官とバセラ司法長官(どちらも民主党)は、電話会見で、カリフォルニア州では、投票箱を設置できるのは郡の選挙当局者のみと定められていると述べた。

パディーラ氏は「カリフォルニア州では非公式で未承認の投票箱を設置することは認められていない」と述べた。ロサンゼルス郡、フレズノ郡、オレンジ郡で共和党が管理する投票用紙回収箱が設置されたとの報告があるとし、州と郡の共和党関係者らに対し、15日までに回収箱を撤去するよう命令する通知を送ったとした。従わない場合は法的措置を取るとした。

バセラ氏は「投票用紙の改ざんは違法で、故意の投票用紙改ざんまたは悪用は訴追の対象になる」と指摘した。