米上院司法委、22日にバレット最高裁判事指名採決へ 民主党は反対

Reuters

発行済 2020年10月16日 00:37

更新済 2020年10月16日 08:27

[ワシントン 15日 ロイター] - 米上院司法委員会は15日、トランプ大統領が連邦最高裁判所判事に指名したエイミー・バレット氏の承認採決を22日に実施することを賛成多数で決定した。

同委員会を構成する民主党議員10人は反対票を投じたものの、共和党議員12人が支持した。

委員会採決で承認されれば、本会議での採決が行われる。共和党は10月末までに本会議での採決に持ち込みたい考えだ。

15日はバレット氏の指名承認に向けた4日間にわたる公聴会の最終日で、米国法曹協会の代表らが指名への意見を述べた。バレット氏本人は出席しなかった。

バレット氏は13日と14日の公聴会では長時間にわたり議員から質問を受けた。4日間の公聴会は総じて穏やかに進められた。

だが、民主党側は大統領選の直前にもかかわらず、指名承認手続きが強行されたと抗議したほか、バレット氏が大統領権限、人工妊娠中絶、気候変動、投票権、医療保険制度改革法(オバマケア)を巡る質問に直接答えなかったと不満を示した。

民主党のブルーメンソル議員は「慌ただしい見せかけの手続きは司法委員会の利益に反する」とし、「目的は単に、選挙を左右し、オバマケアを無効化することだ」と批判した。

また、民主党のダーバン議員は「どの問題に対してもバレット氏の見解がいまだ分からないならば、この公聴会の目的は何だったのか」と述べた。

上院は共和党が過半数を握っており、バレット氏の指名は承認される見込み。

上院本会議で指名が承認されれば、バレット氏は11月10日に始まるオバマケアに関する審理に参加する可能性がある。