Reuters
発行済 2020年10月22日 00:31
[ジュネーブ 21日 ロイター] - 国連貿易開発会議(UNCTAD)は21日に公表した報告書で、貿易は第3・四半期に中国がけん引する形で弱いながらも回復を遂げた兆しがあるものの、2020年全体で世界の貿易額は前年から7─9%減ると述べた。
UNCTADは報告書で、貿易は第2・四半期に前年同期比19%減少した見込みで、その影響を受けなかった地域はないと述べた。第3・四半期は前年同期から約4.5%減少したと試算。いくぶん持ち直した見込みだ。
「第3・四半期は自宅オフィス用の機器や医療用品の貿易が増えた。自動車とエネルギー部門は一段と低迷した」とした。繊維部門も力強く伸びたと付け加えた。
第4・四半期の予想は前年同期比3%減とした。新型コロナのパンデミック(世界的大流行)がどのように展開するかによって左右されると指摘した。向こう数カ月間でパンデミックの状況が悪化した場合、政策当局者が急きょ貿易制限の対策を強化する可能性があるとした。
中国の輸出は、新型コロナ危機の早い段階に落ち込んだ後、第3・四半期は前年同期比で10%近く伸び、力強く持ち直した。「全体として、2020年の9カ月の中国輸出は19年同期の量に匹敵する」とした。
他の主要経済国とは対照的に、中国の輸入は第2・四半期に落ち込んだ後に持ち直した。
が書いた: Reuters
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