原油先物は上昇、OPECプラスの減産幅維持とワクチン期待で

Reuters

発行済 2020年11月17日 11:53

[シンガポール 17日 ロイター] - 17日アジア時間の原油先物は上昇。 石油輸出国機構(OPEC)にロシアなど非加盟産油国を加えた「OPECプラス」が少なくとも3カ月間は減産幅を現状で維持するとの期待や有効な新型コロナウイルスワクチンを巡るニュースが原油相場を支えた。

0104GMT(日本時間午前10時04分)現在、北海ブレント先物の1月限 (LCOc1)は0.16ドル(0.4%)高の1バレル=43.98ドル。米WTI先物12月限 (CLc1)は0.13ドル(0.3%)高の41.47ドル。

バイオ医薬大手の米モデルナ (O:MRNA)が16日、新型コロナウイルスワクチンの後期臨床試験(治験)で94.5%の効果が確認されたとする暫定結果を発表したことを受け、株式市場は上昇。

米製薬大手ファイザー (N:PFE)も先週、開発中のワクチンの有効率が90%を超えたと発表している。

アクシのチーフストラテジスト、スティーブン・イネス氏は「複数の有効性が高いワクチンの供給が控える中で景気回復をとりわけ原油市場の視点で判定すれば、2021年の後半に輸送活動量がコロナ前の水準近くまで回復する十分な可能性がある」とした。